校正から上がってきたデジタルタイヤゲージです。

DSC03761

 

左側の白い方が、校正から上がってきたゲージになるのですが納品したところ

何も繋いでない状態で電源を入れるとマイナスの表示が出る、というご指摘をいただいたので

確認の為、弊社で普段使用しているオレンジのデジタル圧力ゲージと繋いでみます。

DSC03762

 

DSC03763

 

弊社のゲージに繋ぐ前は、値はゼロですがマイナスの表示が出ております。ところが繋いで間もなく

マイナスの表示が消えてただのゼロになりました。

デジタル圧力ゲージの表示部は、負圧測定機能のない物でも汎用性を持たせるためにマイナス

表示が付いている物が多いです。

そしてヒステリシスが必ずあるのでゼロから圧力を上げて行って、そこからまた圧力を下げて

ゼロに戻った時に必ずしも同じゼロには戻りません。

例えば、ゼロから100PSIまで上げて、そこからまたゼロに戻すとマイナス 0.5PSI

あるいはプラス0.5PSIを表示します。 それぞれのゲージの特性によりこの誤差の数値

は異なりますが、ZEROボタン機能が付いているゲージでZEROボタンを押しても

ゼロぴったりになるとは限りません。

親切な(笑)日本のメーカーのゲージだと、ゼロ付近のプラスマイナス誤差を強制的に

ゼロ表示してくれる機能が付いている物もあります。

なのでこのゲージに関しての表示がゼロだが、マイナス符号が付くというのは異常ではなく

正常です。

このゲージは小数点以下がないので、マイナス0.5PSIならゼロ表示でマイナスの符号が

付いているのですね。

ではTESTゲージに繋ぐとなぜマイナスが消えてただのゼロになったのか・・

このTESTゲージが付いているマニホールドブロック内の空気が、白い方のゲージに

繋いだ時にわずかですが圧力を上げ方向に一瞬動かしたからなのです。

ですが、完全に開放してゲージ単体にすると下がり方向になるため、マイナスの符号が

付いてしまいます。

このゲージを校正した時もテスターに繋いだ状態でゼロを表示するように合わせたのだと

思います。

デジタルは細かく表示出来る分、ゼロ付近も細かく表示しすぎてしまいます。

・・というお話でした。

オマケ

DSC03765

 

白=2PSI  オレンジ=2.6PSI

 

DSC03766

 

白=45PSI   オレンジ=45.7PSI

 

DSC03764

 

白=85PSI   オレンジ=85.7PSI

 

DSC03768

 

白=111PSI   オレンジ=111.6PSI

 

上も、良い感じに表示されてますね!